
焼結金網-線同士が溶着したバタつきのない積層金網
Contents
焼結金網とは
焼結金網とは、金網を1枚から複数枚積層し、焼結処理(金網の線と線を溶着させる)を施した製品で、金網を積層し、焼結処理を施すことにより積層した層と層を一体化することが可能で1.強度の確保、2.正確な気孔径、3.圧力損失の低減をバランスよく適えることが出来る製品である。また、線同士が溶着しているので線の間に異物が入り込むこともありません。金網を重ねただけでは金網、線同士がバタついてしまいフィルタリング等の性能は発揮できません。
基本構造
焼結金網の基本構造は、保護金網、基本金網、補強金網と役割を持たせた3層構造です。(※目開きにより積層枚数増減)の順に積層させ、焼結処理というどの様な場面でも使いやすい仕様でご用意させて頂いております。
- 保護金網平織金網(正確な目開きを保持しながら流路はストレートなので目開きの正確さ、圧力損失の低減を両立することが可能)
- 基本金網平織金網(正確な目開きを保持しながら流路はストレートなので目開きの正確さ、圧力損失の低減を両立することが可能)
- 保護金網平織金網(正確な目開きを保持しながら流路はストレートなので目開きの正確さ、圧力損失の低減を両立することが可能)
- 補強金網平畳織金網(網目が複雑な3次元構造を有することから平織金網で正確な気孔径を保持しつつ、畳織金網で流路調整を行うことも可能)
- 補強金網平畳織金網(網目が複雑な3次元構造を有することから平織金網で正確な気孔径を保持しつつ、畳織金網で流路調整を行うことも可能)
- 補強金網平畳織金網(網目が複雑な3次元構造を有することから平織金網で正確な気孔径を保持しつつ、畳織金網で流路調整を行うことも可能)
- 補強金網平畳織金網(網目が複雑な3次元構造を有することから平織金網で正確な気孔径を保持しつつ、畳織金網で流路調整を行うことも可能)


保護金網・基本金網(平織金網) メインメッシュを保護するための金網で縦線と横線が一定の間隔を保ち、1本ずつ交互に交わった最も一般的な織り方。正確な目開きが特徴。

補強金網(平畳織金網)
焼結金網を補強するために使用し強度確保と流路の複雑化する為の金網で横線が相接する様に並んだ織り方。その名の通り畳の様な織り方。高い強度が得られ、補強用に最適。複雑な流路を形成している為、焼結金属フィルターエレメントの流路に似ている。
規格
焼結金網の規格
公称濾過精度:2,5,10,20,40,75,100,150,200(μm)
厚み:約2mm(≒1.7)
設計・製作
要求・用途に合わせた焼結金網を設計・製作させて頂きます
ex.1)基本金網+補強金網+パンチングメタル
ex.2)補強金網5層+基本金網5層+補強金網5層
ex.3)平織金網+ファイバー焼結+平織金網
ex.4)同一金網を数十枚積層

加工
焼結金網を使用した溶接・カシメなどの加工実績です。仕様検討の参考にしてください
焼結金網をロール加工+突合溶接にて円筒形状に加工し、更に3重に配置したハウジング 1/4(6.35)配管内で液体内に気体を溶かし込むことを目的とし、効率化のためにガスを気泡化するためのバブリングシステム。 ニップル形状の継手に焼結金網フィルターを全周溶接にて搭載。配管の単純化・効率化が期待できます 焼結金網フィルター付ニップルの搭載構造をカシメと溶接とし、状態比較。使用環境に応じた搭載方法の選択が可能。 2種類の異なる金網を一体化した積層焼結金網。例では150mesh(平織金網)と12/64mesh(畳織金網)を複合化した製作例。一つの部品で2つの性能を担保可能。 線径が太く、目の粗い平織金網を8枚積層し強度と厚みを両立した焼結金網。 焼結金網で、構成を畳織金網を8枚積層した。複雑な流路を形成する畳織金網を8枚積層することによりさらに複雑な流路を形成することが可能 焼結金網の積層方法による性能差の比較図。焼結金網の構成を同様とした場合でも、性能差が生まれる。通常積層と特殊積層ではろ材としての有効面積が大きく異なる様がこの画像より見受けられる 焼結金網ノズルを組立式に構造設計し、内部や各部品ごとに洗浄・消毒・滅菌の施工しやすさを追求したノズル 焼結金網をロール加工し、突合せ溶接により円筒形状に加工した製品。焼結金網の構成は目的により自由設計可能です 焼結金網をハウジングに装着後内・外の二重に溶接を施工 焼結金網フィルターをフランジと溶接し、インラインフィルターとして設置出来る様にした製品。 焼結金網の全周溶接加工事例。□100×100×t5のSUS薄板に焼結金網を挿入する溝を彫り込み、溶接を全周に施工。薄板の加工だけでも歪が大きく、ハードルは高い。 焼結金属フィルター・多孔質金属を使用したバブリングノズルは無数に存在する微細な気孔により、整流効果が生まれる。特定の場所からのみ、発生箇所が少ないという問題は解消され、焼結金属フィルター・多孔質金属全面から気泡を発生することが可能 500Lの焼結金網2本を溶接で繋ぎ長さを1000L(1メートル)まで延長 焼結金網製のフィルター、ストレーナー SUS製焼結金網をハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください 焼結金網の側面を溶接にて封止、さらにハウジング溶接することにより内部まで完全に流路を封鎖した防爆フィルター/フレームアレスター 焼結金網仕様のストレーナー。バスケットタイプやラインフィルタータイプなど各種形状、長尺物や大外径にも対応可能です。
材質
用途
焼結金網の用途は様々な用途で使用されており実績が多数ございます
防爆フィルター

焼結金網を採用した防爆フィルター、フレームアレスターは微細気孔を通過することによる消炎効果、焼結金属フィルターによる連続気孔による内部圧力の通過、金属素材同士の結合による優れた強度により採用実績多数ございます
バブリング

焼結金網を採用したバブリングノズルは気泡を拡散することが可能です。気泡を微細化するには一工夫必要となりますが現在最重要事項と考え、開発に取り組んでおります
エアー抜き(ガス排出)

射出成形時に発生するガスを排出する目的で射出成形型に設置し金型のガス抜き(エアー抜き)に使用されます。一般的なガス抜きは気孔構造がストレートで圧力損失が低すぎたり、気孔が大き過ぎ『ヘタ』が大きく次工程の手間が多かったりと問題点もあるかと思います。焼結金属フィルターエレメントであれば気孔構造は複雑な流路構造を形成しますので適度な圧力損失で気孔径は数μmから100μmまで充填材に合わせて選定可能です。次工程の削減にかなり有効かと思います。
整流

焼結金網をガス配管出口に設置することにより、気体の通過を分散することが可能(整流化)になり、効果的なガス流入が可能になります。金属製ですのである程度の形状の自由度が高く、耐熱性があり、高強度な整流板となります
フッ素処理
焼結金網へのフッ素処理が可能です。当社で施工するフッ素処理は通常のコーティングではないので空孔内部まで浸透し、気孔を潰すことがございません。※処理後、色味は黒くなります。

磁性
焼結金網に磁性を帯びさせることにより、万一破損等が生じた場合においても回収が可能です。 特に、医薬品・食料品の製造工程においては異物混入における回避策は必要不可欠です。この磁性を有する積層焼結金網を使用することにより下記2つの予防処置を講じることが可能になります。 1.積層焼結金網で線同士が溶着することによりバラバラになることを回避 2.万一破損し一部が欠落した場合においても、磁石での回収が可能
製作実例
焼結金網は加工性に優れており、溶接も可能です。食品関係や医療品関係にも対応可能です
サンプルについて サンプルのご用意はございません。 お問い合わせページより必要事項を記入の上,お問合せ願います。