
整流効果とは、一点からの流入を面の流出に変える多孔質焼結板ならではの効果のことである
焼結金属(多孔質金属)による適度な圧力損失
焼結金属製多孔質金属の整流プレートは、適度な圧力損失・気孔構造により流入気体を排出すればワークの浮遊(フローティング)に展開でき、逆に吸引すれば吸着プレートとして用途展開が可能です。
焼結金属(多孔質金属)であれば気体の整流化(圧力分散)が可能ですので、省エネルギー化が見込まれ、かつ微細気孔がプレート表面・内部に無数に存在しますので均一な流体の整流化が可能です。
これは多孔質金属だからこその技術であります。例えばパンチングメタル・エッチングプレートなどで開気孔(オープンポア)の存在する素材は他にもあると思いますが、圧力損失が低いために内部圧力が溜めきれずに排出されてしまいます。
整流プレートの最大の特徴は処理面積と非処理面積(空間)の割合です。全面が対象物で覆われている場合はどの様なモノであっても浮遊・吸着は可能だと思いますが、問題となってくるのは空間が大きくなった場合です。また、状況によっては毎回処理物の大きさ・形状が異なる場合もあると思います。その度に治具やマスキングをするのは大変であり非効率だと思います。その様な際にぜひ当社の整流プレートをご検討ください。
吸着プレートには、吸着テーブル・吸着パッド・真空チャック・サクションプレート、ポーラスチャックなどいくつも呼び名がありますが、基本的にはどれも同じであります。よく目にするのはやはりSUS製焼結金属を使用した吸着盤ですが、弊社では積層焼結金網を使用した吸着プレートに力を入れております。ウェハーやフィルムの吸着、その他の吸着にもご使用頂けます。
SUS316L粉末を使用した多孔質金属で一つの個体内でフラット、溝形状、山形状、凸形状の複雑形状を凝縮 銅管を連続的に配置し、銅管同士を焼結技術により接合。粉末焼結体を先端に埋設するように同時焼結することにより、整流・吸水効果を付与。ヒートシンクやヒートパイプに… ステンレス(線径0.3mm)のカットワイヤーを焼結処理した多孔質金属 多孔質金属の焼結金属フィルターに凹型形状の加工を施工。加工後も焼結金属フィルターの特長である気孔を保有(目詰まりがない)。通常、焼結金属フィルターでは、寸法精度・複雑な形状を形成することは不可能とされているが、この加工技術により寸法精度・複雑形状化を著しく向上できる。 多孔質金属をハウジングに埋設し、フラットになるように設計・製作。ハウジングとの段差をなくし、フラットにすることのメリットは大きく、吸着プレートや浮遊プレートに特に効果を期待できます ステンレス焼結金属フィルターとねじ付金具を溶接にて接合 焼結金属フィルターをM5継手に溶接接合。点溶接、全周溶接は用途により選択可能 sus粉末の焼結体とsus管を同時焼結にて一体化させ、その同時焼結体とsus管を溶接で連結することにより、1mを超える長い整流管を製作することも可能 整流効果が期待でき、バブリングやセンサーケース、センサーカバーなどにも応用可能 SUSパイプの外径にSUS粉末焼結を同時焼結にて接合した製作例 外ネジPT11/2(1インチ半)×内ネジPT3/4(6ブ)のソケット先端に焼結金属フィルターを溶接にて接合 SUS粉末を使用した焼結金属フィルターを角形状に加工。用意したハウジングに挿入後、全周溶接にて接合。 SUS焼結金属フィルターをロール加工により円筒形状に加工。突合せ溶接により端面を接合。焼結金属両端に金具を接合することによりチューブ継手とした製品例 SUS316L焼結金属フィルターエレメントをロール加工し、突合せにて溶接接合。型では成形できなかったり条件が合致した場合にこのような製造方法により円筒形状(パイプ形状)の製品とする 焼結金属フィルターの円筒形状(SUS316L)両端を金具と溶接。金具の形状・仕様は自由設計可能。 焼結金網ノズルを組立式に構造設計し、内部や各部品ごとに洗浄・消毒・滅菌の施工しやすさを追求したノズル 焼結金網をハウジングに装着後内・外の二重に溶接を施工 ニップル形状の継手に焼結金網フィルターを全周溶接にて搭載。配管の単純化・効率化が期待できます 焼結金網フィルターをフランジと溶接し、インラインフィルターとして設置出来る様にした製品。 焼結金網の全周溶接加工事例。□100×100×t5のSUS薄板に焼結金網を挿入する溝を彫り込み、溶接を全周に施工。薄板の加工だけでも歪が大きく、ハードルは高い。 焼結金網の側面を溶接にて封止、さらにハウジング溶接することにより内部まで完全に流路を封鎖した防爆フィルター/フレームアレスター 焼結金網製のフィルター、ストレーナー バブリングノズルによる気泡発生の様子。肉眼で観察したバブリング状況と瞬間的に撮影したバブリング画像を比較することにより、気泡径・気泡発生量などが見て取れる 焼結金属フィルター・多孔質金属を使用したバブリングノズルは無数に存在する微細な気孔により、整流効果が生まれる。特定の場所からのみ、発生箇所が少ないという問題は解消され、焼結金属フィルター・多孔質金属全面から気泡を発生することが可能 SUS製焼結金網をハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください SUS製焼結金属フィルターエレメントをハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください 真鍮製の継手内部にブロンズ製焼結金属フィルターを搭載。 ブロンズ製焼結金属フィルターエレメントをハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用したサイレンサー(消音器) ブロンズ製の焼結金蔵フィルターを真鍮製の継手に挿入し、カシメを施工した実例 2種類の異なる金網を一体化した積層焼結金網。例では150mesh(平織金網)と12/64mesh(畳織金網)を複合化した製作例。一つの部品で2つの性能を担保可能。 焼結金網で、構成を畳織金網を8枚積層した。複雑な流路を形成する畳織金網を8枚積層することによりさらに複雑な流路を形成することが可能 線径が太く、目の粗い平織金網を8枚積層し強度と厚みを両立した焼結金網。
粉末焼結と焼結金網の違い
焼結金属だと厚みが2~3mm以上無いと製造不可である為圧力損失が大きく吸引力・吸引量に欠点がある.それに対し、積層金網だと強度の事も考えると7層が望ましいがそれでも1mmである。しかも金網なので圧力損失は少なく,ツーツーである.
焼結フィルターを用いる事により,接触面が均一である.
積層焼結金網フィルターを用いる為,目びらき(メッシュ),厚み(積層枚数)の選択肢が増え,あらゆる用途に対応可能.
金網の角部にRを付ける事により,素材進入時の引っかかりの問題を軽減.
ステンレス(SUS)イレギュラー粉製焼結金属フィルター使用時では素材自体が尖っている為,表面を研磨・ラップ処理を施してもその面が削れてしまえば,柔らかい・薄い素材には刺さりかねない問題を解消.
表面処理をする事により滑り性(耐摩耗性)を格段に向上させ,さらに静電気の発生を抑制できる.
エアーで吸着させるので磁石に付かないような素材(樹脂・セラミックス・カーボンetc…)にも使用でき,チャッキングに治具を作製する必要がない.