焼結フィルター・多孔質金属の種類(粉末・金網・ファイバー・エッチング)
焼結金属の種類
焼結金属(多孔質金属)には金属粉末を焼結処理により溶着した焼結金属フィルター(粉末焼結)・金網を焼結処理により線同士を溶着した焼結金網・金属繊維(ファイバー)を焼結処理により溶着したファイバー焼結・エッチング焼結の4種類あり、流路構造や性能、二次加工の可否や得意分野が異なるので用途に合わせた種類の選定が必要である
焼結金属
焼結金属フィルターは、金属粉末を焼結処理により結合させ、焼結体内部に複雑な流路を形成し、空間(気孔)を作りながらも強度を確保した多孔質金属
焼結金網
焼結金網は、金網を1枚から複数枚積層し、焼結処理(金網の線と線を溶着させる)を施した製品である。金網を積層し、焼結処理を施すことにより積層した層と層を一体化することが可能で①強度の確保、②正確な気孔径、③圧力損失の低減をバランスよく適えることが出来ます
ファイバー焼結
ファイバー(金属繊維)焼結は、ファイバー(金属繊維)を圧縮成形し焼結処理を施した製品で、密度をコントロールすることにより強度・圧力損失のバランスを選択できる。厚みは0.3~1.0tと非常に薄く、密度は低い。濾過精度は標準的なモノで3~75μ。特殊仕様で0.5μまで対応可能
エッチング焼結
エッチング焼結プレートは、エッチングプレートを複数枚積層し焼結処理によりエッチングプレート同士を接合(溶着)させることにより、エッチングプレート単体での強度不足、厚み不足を補える、かつ、通常困難とされる板厚よりも小さい孔をあけることができる製品です
特徴
- 気孔が連続
- ノーバインダーで焼結処理を実施
- 用途に合わせた気孔構造が選択可能
- 焼結処理実績のある材質の豊富さ