焼結金属フィルターで製作した電極は素材同士が結合し表面積を増大できる
電極とは、真空あるいは誘電体中、あるいは電解質溶液や融解塩のようなイオン伝導体、半導体などのなかに電流を通すために配置された導体(電子伝導体)、少なくとも電気が出ていく電極と入ってくる電極の2個あるのが普通である。電極の形状、大きさなどは目的に応じていろいろのものがあり、その材料としても金属、合金、グラファイト、半導体、金属酸化物など種々の導体が用いられる。また、真空管、放電管などで電流を流したり電子流を制御したりする種々の形をした導体も電極とよばれる。電気化学においてはM. Faraday(ファラデー)の命名により、電極反応の進行とともに,溶液側から電極に向かって電子が流れ込む電極をアノード、逆に電極から溶液側へ電子の出ていく電極をカソードという。電池においては、外部回路を通じて正の電気が向かっていく電極を負極、その反対の電極を正極ともよぶが、この場合には正極がカソード、負極がアノードとなる。
Contents
電極に使用される主な焼結金属
ファイバー焼結
粉末焼結
電気分解試験
水道水での電気分解の様子。電極は焼結金属フィルターを使用し、材質は負極にニッケル・正極に銅。電圧は角型電池(9V)を使用しました。焼結金属の特性である内部の空孔、当社の特長でもある連通孔により電極内部でも電気分解が起こっていると考えます。