焼結フィルター・多孔質金属体の用途
Contents
焼結金属の主な用途
- 継手フィルター
- フィルター(ストレーナー/バスケット/ライン)
- 消音(サイレンサー)
- 流体の整流化(圧力分散)
- ベイパーチャンバー(ヒートシンク)、ヒートパイプ
- 吸水金属(毛細管現象)
- 電極
- 防爆フィルター、フレームアレスタ(消炎効果、引火防止)
- バブリングノズル
- フローティング/吸着プレート
- 芳香金属(毛細管現象)
フィルター
焼結金属フィルターは内部濾過(深層濾過)、焼結金網は表面濾過ですのでご使用用途、ご使用環境に合わせて製作致します
プレフィルター
プレフィルターはメインフィルターを保護・長寿命化するための粗大な異物を捕集するための製品です
消音(サイレンサー)
焼結金属で作製された消音器は音が直進できず複雑な流路を辿るために、消音効果が期待できます
SUS製焼結金網をハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください SUS製焼結金属フィルターエレメントをハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください ブロンズ製焼結金属フィルターエレメントをハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用したサイレンサー(消音器) 真鍮製の継手内部にブロンズ製焼結金属フィルターを搭載。 ブロンズ製の焼結金属フィルターをM5ネジ加工を施した真鍮製ハウジングに挿入しカシメた製品 焼結金属フィルターをM5継手に溶接接合。点溶接、全周溶接は用途により選択可能 ブロンズ製の焼結金蔵フィルターを真鍮製の継手に挿入し、カシメを施工した実例 SUSパイプの外径にSUS粉末焼結を同時焼結にて接合した製作例
流体の整流化(圧力分散)
焼結金属フィルターエレメントor焼結金網をガス配管出口に設置することにより、気体の通過を分散することが可能(整流化)になり、効果的なガス流入が可能になります。金属製ですのである程度の形状の自由度が高く、耐熱性があり、高強度な整流板となります
多孔質金属の焼結金属フィルターに凹型形状の加工を施工。加工後も焼結金属フィルターの特長である気孔を保有(目詰まりがない)。通常、焼結金属フィルターでは、寸法精度・複雑な形状を形成することは不可能とされているが、この加工技術により寸法精度・複雑形状化を著しく向上できる。 多孔質金属をハウジングに埋設し、フラットになるように設計・製作。ハウジングとの段差をなくし、フラットにすることのメリットは大きく、吸着プレートや浮遊プレートに特に効果を期待できます 焼結金属フィルターをM5継手に溶接接合。点溶接、全周溶接は用途により選択可能 SUS粉末を使用した焼結金属フィルターを角形状に加工。用意したハウジングに挿入後、全周溶接にて接合。 焼結金網の全周溶接加工事例。□100×100×t5のSUS薄板に焼結金網を挿入する溝を彫り込み、溶接を全周に施工。薄板の加工だけでも歪が大きく、ハードルは高い。 SUS316L焼結金属フィルターエレメントをロール加工し、突合せにて溶接接合。型では成形できなかったり条件が合致した場合にこのような製造方法により円筒形状(パイプ形状)の製品とする 焼結金属フィルターの円筒形状(SUS316L)両端を金具と溶接。金具の形状・仕様は自由設計可能。 焼結金網をロール加工し、突合せ溶接により円筒形状に加工した製品。焼結金網の構成は目的により自由設計可能です SUSパイプの外径にSUS粉末焼結を同時焼結にて接合した製作例 焼結金属製吸着プレート(浮遊プレート)
ベイパーチャンバー(ヒートシンク)・ヒートパイプ
銅製焼結金属(多孔質金属)の気孔を液体が通過することにより金属からの熱伝導が効果的に伝わります
銅粉末製の多孔質焼結体を角管内部に埋設。内部構造は自由設計可能で、粉末の形状、粒子径、気孔径も自由設計可能。 銅粉末を焼結処理した多孔質金属 銅製多孔質金属 銅焼結金属の四角形状 多孔質金属の焼結金属フィルターに凹型形状の加工を施工。加工後も焼結金属フィルターの特長である気孔を保有(目詰まりがない)。通常、焼結金属フィルターでは、寸法精度・複雑な形状を形成することは不可能とされているが、この加工技術により寸法精度・複雑形状化を著しく向上できる。 SUSパイプの外径にSUS粉末焼結を同時焼結にて接合した製作例
電極
水道水での電気分解の様子。電極は焼結金属を使用し、材質は負極にニッケル・正極に銅。電圧は角型電池(9V)を使用しました。焼結金属の特性である内部の空孔、当社の特長でもある連通孔により電極内部でも電気分解が起こっていると考えます。
防爆フィルター・フレームアレスター
焼結金属・焼結金網を採用した防爆フィルター、フレームアレスターは微細気孔を通過することによる消炎効果、焼結金属フィルターによる連続気孔による内部圧力の通過、金属素材同士の結合による優れた強度により採用実績多数ございます
焼結金網をロール加工+突合溶接にて円筒形状に加工し、更に3重に配置したハウジング 焼結金網フィルターをフランジと溶接し、インラインフィルターとして設置出来る様にした製品。 2種類の異なる金網を一体化した積層焼結金網。例では150mesh(平織金網)と12/64mesh(畳織金網)を複合化した製作例。一つの部品で2つの性能を担保可能。 防爆フィルター/フレームアレスター 焼結金網製フィルター SUS焼結金属フィルター センサーケース 外ネジPT11/2(1インチ半)×内ネジPT3/4(6ブ)のソケット先端に焼結金属フィルターを溶接にて接合
バブリングノズル
焼結金属・焼結金網を採用したバブリングノズルは気泡を拡散することが可能です。気泡を微細化するには一工夫必要となりますが現在最重要事項と考え、開発に取り組んでおります
微細気泡 バブリングノズルによる気泡発生の様子。肉眼で観察したバブリング状況と瞬間的に撮影したバブリング画像を比較することにより、気泡径・気泡発生量などが見て取れる 1/4(6.35)配管内で液体内に気体を溶かし込むことを目的とし、効率化のためにガスを気泡化するためのバブリングシステム。 焼結金属フィルター・多孔質金属を使用したバブリングノズルは無数に存在する微細な気孔により、整流効果が生まれる。特定の場所からのみ、発生箇所が少ないという問題は解消され、焼結金属フィルター・多孔質金属全面から気泡を発生することが可能 焼結金網ノズルを組立式に構造設計し、内部や各部品ごとに洗浄・消毒・滅菌の施工しやすさを追求したノズル 外ネジPT11/2(1インチ半)×内ネジPT3/4(6ブ)のソケット先端に焼結金属フィルターを溶接にて接合 SUS粉末を使用した焼結金属フィルターを角形状に加工。用意したハウジングに挿入後、全周溶接にて接合。 SUS316L焼結金属フィルターエレメントをロール加工し、突合せにて溶接接合。型では成形できなかったり条件が合致した場合にこのような製造方法により円筒形状(パイプ形状)の製品とする SUS焼結金属フィルターをロール加工により円筒形状に加工。突合せ溶接により端面を接合。焼結金属両端に金具を接合することによりチューブ継手とした製品例 焼結金属フィルターの円筒形状(SUS316L)両端を金具と溶接。金具の形状・仕様は自由設計可能。 真鍮製の継手内部にブロンズ製焼結金属フィルターを搭載。
フローティング・吸着
焼結金属が搭載された吸着プレートは良く見かけますが、ユーザー様のご使用環境に合わせた吸着プレートを作製可能です。材質・気孔径・焼結金属or積層焼結金網orファイバー焼結etc…様々な選択肢がある中でユーザー様と一緒に作り込んで行けたらと考えております
焼結金属製吸着プレート(浮遊プレート) 多孔質金属をハウジングに埋設し、フラットになるように設計・製作。ハウジングとの段差をなくし、フラットにすることのメリットは大きく、吸着プレートや浮遊プレートに特に効果を期待できます 外ネジPT11/2(1インチ半)×内ネジPT3/4(6ブ)のソケット先端に焼結金属フィルターを溶接にて接合 バブリングノズルによる気泡発生の様子。肉眼で観察したバブリング状況と瞬間的に撮影したバブリング画像を比較することにより、気泡径・気泡発生量などが見て取れる 焼結金属フィルター・多孔質金属を使用したバブリングノズルは無数に存在する微細な気孔により、整流効果が生まれる。特定の場所からのみ、発生箇所が少ないという問題は解消され、焼結金属フィルター・多孔質金属全面から気泡を発生することが可能 SUS粉末を使用した焼結金属フィルターを角形状に加工。用意したハウジングに挿入後、全周溶接にて接合。 SUS316L焼結金属フィルターエレメントをロール加工し、突合せにて溶接接合。型では成形できなかったり条件が合致した場合にこのような製造方法により円筒形状(パイプ形状)の製品とする SUS焼結金属フィルターをロール加工により円筒形状に加工。突合せ溶接により端面を接合。焼結金属両端に金具を接合することによりチューブ継手とした製品例 焼結金属フィルターの円筒形状(SUS316L)両端を金具と溶接。金具の形状・仕様は自由設計可能。 焼結金網の積層方法による性能差の比較図。焼結金網の構成を同様とした場合でも、性能差が生まれる。通常積層と特殊積層ではろ材としての有効面積が大きく異なる様がこの画像より見受けられる 焼結金網の全周溶接加工事例。□100×100×t5のSUS薄板に焼結金網を挿入する溝を彫り込み、溶接を全周に施工。薄板の加工だけでも歪が大きく、ハードルは高い。 焼結金網ノズルを組立式に構造設計し、内部や各部品ごとに洗浄・消毒・滅菌の施工しやすさを追求したノズル 焼結金網をロール加工し、突合せ溶接により円筒形状に加工した製品。焼結金網の構成は目的により自由設計可能です SUS製焼結金網をハウジングに挿入し、接合方法にカシメを採用した製品。サイレンサー、フィルター、整流などの用途にご検討ください 2種類の異なる金網を一体化した積層焼結金網。例では150mesh(平織金網)と12/64mesh(畳織金網)を複合化した製作例。一つの部品で2つの性能を担保可能。 線径が太く、目の粗い平織金網を8枚積層し強度と厚みを両立した焼結金網。 焼結金網で、構成を畳織金網を8枚積層した。複雑な流路を形成する畳織金網を8枚積層することによりさらに複雑な流路を形成することが可能
射出成形型のガス・エアー排出
射出成形時に発生するガスを排出する目的で射出成形型に設置し金型のガス抜き(エアー抜き)に使用されます。一般的なガス抜きは気孔構造がストレートで圧力損失が低すぎたり、気孔が大き過ぎ『ヘタ』が大きく次工程の手間が多かったりと問題点もあるかと思います。焼結金属フィルターエレメントであれば気孔構造は複雑な流路構造を形成しますので適度な圧力損失で気孔径は数μmから100μmまで充填材に合わせて選定可能です。次工程の削減にかなり有効かと思います。